2020/04/09 22:27
コロナ騒動が気になり始めていた3月半ば。全く違うテレビの撮影で広島に行った時のこと。充実した1日の終わりにはやっぱり美味しいご飯を食べたいよねと、ディレクターと二人でお店を探すことに。とはいえ、さすがに、流川の繁華街を歩き回るのには気が引けて、昼間目星をつけていたホテルの真ん前にある2軒の店へ向かいました。評判もいいと聞いていた小さなお店に入ると、「きょうはご予約のないお客様は850円の定食のみになります」と言われ、ちょっと違う方がいいかな・・と、もう一軒へ向かいました。
竹がどこから生えてるの?と思う、なんとも風情のある日本料理店。「高いかな?」「まぁ、いいか。美味しいもの食べたいし」と店内に入り「空いてますか?」と尋ねると「あ〜、相手はいるんですけど、今夜は9時半ておしまいなんですが・・」と。コロナのこともあるし、朝も早かったから「ちょうどいいです!!長っ尻しませんから!」と店内に。どうも、いつもなら予約なしでは入れないような雰囲気。奥の座敷にはお客様がいたようだか、カウンターには人はいなくて、「いま座敷用意しますね」と言われたのだけど「いや、カウンターでいいですよ」と「いやお座敷空いてますから、使ってください」「いやいや、初めてのお店だし、大将の顔見ながらご飯食べたいからここがいい」と無理やり座る私。 「じゃ、顔見てください!頑張りますんで」と大将。
もし、あの時素直にお座敷に通されていたなら、こんな事にはならなかったなぁ。と
3月なんだか気持ちの良い夜でした。
(文責・笹生八穂子)