2020/04/14 12:18
広島で出会った「庭の山椒」の大将とのエピソード、続きで
3月某日。
広島でいつもより長く取材で滞在したおり、たまたま見つけた日本料理屋さん。コロナのこともあったので、流川などの繁華街には行かず、ホテルの目の前にあったお店でした。
いつもなら満員で予約なしでは入れないみたいなんだけど、この日はコロナで21時半閉店、かろうじてお席もあって
そこで夕食をいただきました・・・。
大将とバイバイと手を振りながら別れた翌日。
私は撮影が午後からだったこともあり、ちょっとのんびりとホテルの隣のコンビニのイートインでカフェラテなんぞをのみながら、
メイルのチェックをしておりました。
ドンドン
外からガラスを叩く音と一緒に「ササオさん!」という声も。
広島にはよく来るけど、こんなところで出会う知り合いはいない、と思っていたので、めちゃびっくり!
そこには、バイクで仕入れ帰りの昨日の大将がいたのです。
お−!!とすぐさまイートインで合流し、「昨日はごちそうさまでした」なんて世間話をしていたら、
「失礼ながらネットでササオさんのこと検索しました!」と。
なんと、まあ、恥ずかしい。
というか、私はHPすら持ってないんだけど、で、なんやかんやと世間話。
「お弁当はどうやろね?」
「夜、お店開けるなら得策ではないかな。
倒れちゃうし、必ず売れる保証ないし』
「ならどうしたらいいんだろ・・・」
「じゃ、今考える。アイディア出します・・。」
なんて、話をすること20分。
庭の山椒はあなごも美味しかった、山椒も美味しかった、味噌も絶品だったから、「得意」を生かしてご飯のお友を作るのはどうだろうか?
「でも、どうやって売るの?」
「そうだねー、みんな外には出れなくなるから、通販?」
なんてあーでもない、こーでもないと15分ぐらいかな。
結論は『私、コロナで暇になりそうだから、手伝うよ」と約束してしまったのでありました。
お先真っ暗と言っていた大将の顔に少し光がさした感じ。
希望ってこんな「光」なんだなと。
そもそも、私はコンサルタント業と名のっているが、実際はみんなの相談をウンウン聞いて、少しで元気になってやる気を出してしてもらうのが仕事だから、少しは役に立てるかなと思ったのでした。
わずかな時間のコンビニでの話。
別れ際、「ササオさんも大変だから、これでも飲んで」と美容健康ドリンクを私に買ってきてくれた大将。
私よりずっと大変なのに心遣ってくれる大将のためにもがんばっみよう!!と思ったのでありました。
文責・笹生八穂子